利用者さんとご家族とのコミュニケーション
介護士の仕事は、コミュニケーションがメインと言っても過言ではありません。安心できる介護ケアを実践するためには、利用者さんとそのご家族と良好なコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことが特に大切です。
では、利用者さんとご家族に向けたコミュニケーションで必要なポイントとは何でしょうか?
まず一つ目が、聞き上手になることです。相手の話を聞く際は、にこやかな表情を意識し、話し手に目線を合わせて相槌を打つことが大事です。受け答えの際も明るい声のトーンで返答し、話しやすい雰囲気を作りましょう。こうして相手に安心感を与えることができれば、日常的に気軽に話しかけくれたり、相談してくれたりします。
二つ目は、きちんと挨拶をすることと、こまめに声かけをすることです。挨拶は大人の礼儀の基本であり、必須事項です。コミュニケーションの取っ掛かりにもなるため、ぜひ積極的に行いましょう。併せて体調を気遣ったり、「良い天気ですね」など一言の声かけも付け加えましょう。「自分のことを見てくれている」という安心感に繋がります。
三つ目は、相手の気持ちに共感することです。人は自分の話を聞いてもらうだけでも、気分が軽くなるものです。そのため、愚痴や相談を聞いてすぐにアドバイスをするのではなく「そうなんだね」「大変だね」など、共感のワンクッションを置いて寄り添うようにしましょう。相手は自身の気持ちをわかってくれる人に対して、親近感を抱く傾向にあります。そのため、利用者さんやご家族の話を聞く際には「共感」を意識したコミュニケーションを取るようにしましょう。
上記の点を実践すれば、きっと良い信頼関係を築けるはずです。ぜひコミュニケーションのヒントとして活用してみてください。