介護士として働く上で、利用者さんと信頼関係を築き、心を通わせることはとても大切なことです。特に、仕事を退職し、子どもも独立して生活がマンネリ化しやすい高齢の利用者さんにとっては、日々の生活で介護士との触れ合いが心の支えとなることも少なくありません。

介護士が利用者さんと親睦を深めるためには、しっかりと相手の話に耳を傾けることが重要です。若い世代とは異なる人生経験を持つ利用者さんとの会話は、介護士自身にとっても学びや気づきを与えてくれるでしょう。世間話や昔懐かしい話にじっくりと耳を傾け、相づちを打ちながら、時には共感したり、驚いたりすることで、利用者さんは「自分の話を聞いてもらえている」と安心感や喜びを感じます。

そして、話の中で会話をする際には、利用者さんが聞き取りやすいよう、ゆっくりと話すことを心がけましょう。また、「～ですね」「～でしょう？」など、一方的に話すのではなく、相手に言葉を投げかける質問を交えることで、会話が弾みやすくなります。

会話のネタとして、利用者さんの好きな食べ物や趣味、家族のことなどを事前に把握しておくのも良い方法です。加えて、何よりも大切なのが、笑顔で接することです。優しい笑顔は、言葉の壁を超えて、相手に安心感と親しみやすさを感じさせます。

利用者さんとの関係をより深めたい介護士の方は、ぜひこれらのポイントを実践してみてください。相手からの信頼度が上がるのはもちろん、自身のコミュニケーションの在り方もプラスの方向に変わってくるはずです。